胃腸の健康の記事一覧

胃腸の病気や身近な症状

胃腸がいろいろな病気を抱えることはよく知られていることです。その中でも,最近特に注意が促されていたり研究が進んだりしているものを取り上げましょう。

胃の病気の一つ,「胃潰瘍」です。胃壁には強力な胃酸から守るための粘膜がありますが,この粘液と胃酸のバランスが崩れると胃の表面がただれてきます。これが胃潰瘍の始まりです。進行すると,胃に穴が開いてしまい,みぞおち辺りの痛みを訴えるだけでなく,場合によっては吐血することもあります。ストレスが原因の一つですが,最近ではヘリコバクター・ピロリ菌という細菌が関係していることが研究によって分かってきました。40歳代以上のピロリ菌保菌率は7~8割とされていて,そのうち数パーセントが胃潰瘍,1パーセント未満が胃ガンにまで進行するといわれています。胃の慢性的な異常を感じたら,病院で検査を受けて必要な治療を行なうようにしましょう。

また最近では「潰瘍性大腸炎」という大腸の病気にも注目が集まっています。胃腸の病気というと中高年の病気と思いがちですが,潰瘍性大腸炎は10代後半から罹患率が高くなっています。原因不明の難病とされていて,最近患者の数が急激に増加しています。一説には,ストレスや肉食傾向で腸内の免疫が正常に機能していないことが原因ではないか,ともいわれています。いずれにしても,慢性的な下痢や腹痛,排便時の出血などの症状があるなら潰瘍性大腸炎を疑っても良いでしょう。

日常的に現われる腹痛や胸焼け,食欲不振,便秘,下痢といった症状も大きな病気の兆候である可能性があります。早めに病院を受診して原因を突き止めることが大切です。

胃腸の健康を保つ方法

胃腸が元気だと,まさに“快食・快便”で健康に過ごせます。では,そのように過ごせるためにはどんなことが必要でしょうか?

胃腸を健康に保つ方法の一つは,「ストレス対策」をすることです。ストレスは胃や腸のトラブルとなって現われることがよくあります。ストレスが直接胃腸の調子に影響を与えることもありますが,ストレスによって自律神経のバランスが崩れることが原因で胃腸の不調が起きることもあります。また,ストレスといっても精神的なストレスだけでなく,寒さや騒音などの物理的なストレスもありますし,疲労や睡眠不足などの肉体的なストレスもあります。これらをコントロールするには,必要な休養を取ることや抗ストレス食品のビタミンCやたんぱく質などを摂取すると良いでしょう。ストレスから来る不調は悪循環となって長期間続くことが多いですので,注意することが大切です。

胃腸の健康に必要なこととしては,「食生活の改善」も挙げられます。朝食を食べない代わりに夕食で食べ過ぎるということがよく見られますが,これは胃に大きな負担となります。暴飲暴食を避けて,食事の量は腹八分で止めるようにしましょう。また,急いで食べずに十分噛んで食べるようにすることも大切です。刺激の強いものをたくさん食べると胃が荒れてしまいます。程ほどにしておきましょう。

こうしたことに注意していても胃腸の病気になることはあります。そのようなときは,病院で治療や改善のための指導を受けるようにしましょう。

胃腸の健康について

食べたものを消化・吸収する胃や腸。他の臓器と違って,ちょっとした異常にも敏感に反応します。ですから,異常があると比較的早くに気付きやすいですが,逆にその異常が日常的なため放置してしまうというのもよくあることです。単なる胃腸虚弱として片付けていると,実は炎症を起こしていた,潰瘍があった,腫瘍があった,といったことにもなりかねません。早く教えてくれるトラブルですので,早く対処することが大切です。

それにしても,胃腸はなぜ日常的にトラブルを訴えるのでしょうか?その一つの理由は自律神経と関係があります。自律神経のバランスが崩れると,特に胃はその影響を受けます。血流量や胃酸の分泌量が変わって,それによってそれによって胃もたれや胸焼けなどの不快な症状が現われます。腸の変調にも自律神経失調が関係しています。ストレスなどで緊張した状態が続くと交感神経が優位な状態になり,これによって腸の神経も緊張して正常に働けなくなります。これが便秘と下痢を繰り返したり,ガスが異常に多くなったりします。

腸の健康についていうなら,腸内細菌のバランスも大きく影響しているでしょう。大腸には数百種類もの細菌が約100兆個いるといわれています。この中で悪玉菌が多くなると,腸の内容物が腐敗したり栄養が吸収しにくくなったりします。これにも自律神経が関係していますし,食生活も大きく影響しています。

胃腸が健康なら食事もおいしく食べられ,不快な感覚を持たずに生活できます。重大な病気にならないように改善・予防をしたいものです。